愛をください
そう喋りかけてきたのは
川北 未来
隣のクラスの子だけど
部活が一緒だったから仲がよかった。
「未来!
ううん…、なにもないよっ!」
なにもなかったよぅな素ぶりをした
「絶対嘘、なにがあったん?」
未来には筒抜けのようだった。
未来だけには言おうと思い
だれもいないトイレに誘った。
「ほんまわな…」
喋り終えると、
うちは涙を流していた。
すべてを知った未来は
「まじでそのおっさん
ムカつく、最低っ!!!」
と言って、
「大丈夫?」
と抱きしめてくれた。