愛をください

そう喋りかけてきたのは
川北 未来
隣のクラスの子だけど
部活が一緒だったから仲がよかった。


「未来!
ううん…、なにもないよっ!」

なにもなかったよぅな素ぶりをした

「絶対嘘、なにがあったん?」

未来には筒抜けのようだった。

未来だけには言おうと思い
だれもいないトイレに誘った。

「ほんまわな…」

喋り終えると、
うちは涙を流していた。

すべてを知った未来は

「まじでそのおっさん
ムカつく、最低っ!!!」

と言って、

「大丈夫?」

と抱きしめてくれた。

< 13 / 56 >

この作品をシェア

pagetop