「お誕生日おめでとう」
「どっちでも同じだろ? 俺達、7月8日が誕生日で一緒なんだから」
「一緒じゃないもん! 私は10才で、昭は12才の誕生日なんだから!」
「そりゃぁ、年は違うだろうけど……」
ペシッ ペシッ ペシッ
俺の言葉の途中で、真輝は急に俺の肩や胸や頭を叩いてきた。
「お、おい! なんなんだよ!」
そう言って真輝の片手を掴んで、真輝の顔を見て、思わずギョッとした。
えっ、なんで半ベソ、かいてんだ?
「……同じだけど……同じじゃないのに……」
小さい呟きが聞こえた。