六花の翼〈リッカ ノ ツバサ〉【完】
「……寝ます」
「うん、おやすみ」
オーバーヒートしたあたしの頭からは、プシューと湯気が出るようだった。
先に寝息をたてはじめた清良の寝顔は、とても綺麗。
「ありがとう……清良」
普通にしてればじゅうぶん……。
それって。
清良は今のあたしを、認めてくれてるって事だよね?
規則的な寝息を聞いていたら、妙に安心して。
あたしは意外に早く、眠りに落ちていた。
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