六花の翼〈リッカ ノ ツバサ〉【完】


「矢……?」


赤い星だと思ったのは、赤い矢だった。


矢は足下の地面に突き刺さっている。


羽の近くに、手紙らしきものが結びつけられていた。




この矢が、戦いの始まりを知らせる鏑矢だったのだということを。


あたしはすぐに、知る事になる。


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