六花の翼〈リッカ ノ ツバサ〉【完】
「うん……」
なんだか、いつもに比べて物凄く、歯切れが悪い。
留衣さんは迷いながら、口を開いた。
「その、ね。
キミにしてみたらそんな力、早く封印したいだろうけど……
くれぐれも、焦らないようにね」
「?」
「封印は、僕に報告してから行うこと。
約束してくれるかい?」
もしかして、留衣さん……。
封印の方法、知ってるんじゃ?
あたしは直感でそう思った。
だけど、反論を許さない威圧感に押されてしまって。
ただ、首を縦に振った。