六花の翼〈リッカ ノ ツバサ〉【完】


「何ですって!

まりあは脱がすとスゴいのよ!

着痩せしてるだけなんだから!」


「わあぁ清良、何言ってるのー!」


「だあーっ、岡崎さんっ、想像するな!!」


「誰がするか。想像力の無駄だ」



清良の発言を発端に、四人で騒いでいると。


留衣さんが、ふふっと優しく笑った。



「……仲良くできそうだね」


「「「誰が!」」」



あたし以外の三人が、声を揃えた……。



「でも……。

いくらあたしを守るためでも、監視なんて……。

正直、気分はよくありません」



ボソッと言うと、騒がしかった部屋がシンと静まった。



「そうか……。そうだね。

じゃあ……」



留衣さんはニヤリと、今までにはない悪い笑い方をした。



「瑛の姿が、堂々と見えていればいいかい?」


「……はい?
まぁ……見えないところで見張られるよりは、その方が良い…かなぁ?」


「では、一緒に暮らしたら良い」


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