孤島 臨終朗の誤算
「孤島 臨終朗と見受けるが」

女子の言葉に、俺は頷く。

「私は銀月 みつき(ぎんづき みつき)という。お前の噂を聞きつけて、ここ数日探していた」

「何故」

返答など分かりきっている。

分かり切っていながら問い返したのは、ほんの戯れ。

『首をとって名を知らしめる為』か『腕試しの為に』か『凶行を止める為』か。

どのような題目を唱えるのか、それを嘲笑する為。

が、しかし。

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