甘々な彼に気にいられました。
「・・にい~。」
「瑠衣にい~?」
ガチャと音をたてて俺の部屋のドアが開く。
「はやくおきないとママがおこっちゃうよ~?って、ありゃ?おきてるぅ。」
「亜実。おはよ。」
「おはよ~。瑠衣にい。」
亜実は俺の妹で、今日から年長さん。
ゆる~くパーマのかかった茶髪に、くりっくりの瞳がかわいい自慢の妹。
「瑠衣にい、はやくぅ。」
亜実に手を引かれながら部屋をでる。
階段を降りるとキッチンからは、トントントントンというまな板と包丁のあたる音。
シューとお湯がわいた音。
~♪~~♪♪と母さんの鼻歌が聞こえてくる。