甘々な彼に気にいられました。
「あらっ?瑠衣、もうすぐ準備した方がいいんじゃない?」

「えっ?」

時計をみると、7時を指そうとしている。

「やばっ!」

俺は大急ぎで階段を上がって、制服に袖を通す。

「瑠衣にい~。まだぁ?」

亜実の声が下から聞こえてくる。

俺は鏡をみて髪を整える。

「くせっ毛だから直らねえよ・・・。ああ、もうこうなったら!」

俺は大急ぎで下におり、洗面所にあったピンを手に取る。
パチ、パチと前髪をあげて留めた。

「おっ?意外と似合うじゃん!・・・ってそんなこと言ってる場合じゃなかったーーー!!」

俺はリビングに行きカバンを肩にかけ、ふいに時計をみた。

『7時5分』

「瑠衣にい、はやかったねぇ。」

「亜実のためだからな。じゃあ行くか。」

「うん!」

俺は亜実と手を繋ぎ、期待に胸を躍らせながら家をでた。

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