恋愛秘書課


エレベーターに乗り込み14階のボタンを押す



「あの増田さん」

「なんだ」

「社長室にいくんですか」


わかりきった質問をする

「そうだ」


なんの悪びれた様子もなく彼は淡々と答えた



<チンっ>


ついたことを知らせる音がなる



ドアが開き
まっすぐと目の前にある扉へむかって歩く


何度この緊張を味わっただろうか



もう嫌すぎる



胃がキリキリと悲鳴をあげ始めた



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