恋愛秘書課
「えっ!?」
動揺を隠せていない増田さん
唇が真っ青になっている
「増田、君には失望したよ」
社長がそう呟いた
「君は自分の失敗を部下に押し付けるんだね」
「そっそんなこと!」
「相手がね、電話をかけてきた人の名を教えてくれたんだよ」
「…………」
「増田智だといっていた」
「………っ!」
「増田智がどうやったら桜木萌になるのだろうか?答えられるかな?増田?」
「それは!桜木が増田だと名乗って!」
ここまで来てもいまだに言い訳をする増田さん
「ついでに調べさせてもらったよ。調べたといっても話を聞いただけだが」
机に肘をつけ、顎を手の上において増田さんを見つめる社長