遊びじゃない
「…も、おねが…んっ…」
堪えきれない欲望が勝手に腰を揺らし、暑くもない部屋でいつしか体はしっとり汗ばんでいる。
満足気に私を見下ろす麻生さんは、私の額に張り付く前髪をそっとかき上げるのと同時に私のナカに止まることなく入ってくる。
「っあぁ…」
まるで耐久レースのような行為。
激しく突き上げたかと思うと、私の反応を見ながらやっぱり緩められる腰の動き。
麻生さんのくぐもった呻き声が聞こえて、その結合が解かれたときには、流れ出た汗と共に体の中のアルコールもすっかり出てしまったように正気で。
こんな状況なのに、ふと、美織の顔が浮かんで、彼女には降参だと心底感じて可笑しくなる。
シーツの中で手足を投げ出したまま笑い声を漏らしていると、隣には美味しそうに紫煙を燻らす麻生さんが沈む。