遊びじゃない

結婚願望が強かったわけでもなかったけど、なんとなく20代後半では結婚していて、今の年齢では子供も1人くらいいるだろうなって漠然とそう思っていた。

親からの強烈なプレッシャーもなくて、周りの友達も既婚と未婚の割合はちょうど半々くらいで、そんなに焦る必要はないのかもしれないけれど…意識しなくても頭の片隅に居座る結婚の二文字。


もっと何も考えずに恋愛にのめり込めていた頃をとても遠い昔のようにかんじてしまうのは歳をとった証明のような気がして、頭を振って打ち消そうと努力する。

そんな努力をいつまで続ければいいのか、結婚したらそんなことは考えなくてすむのか、独り身のままただ年齢だけを重ねていくことがどれほど女の眉間の皺を増やすのか…


同じ事をグダグダ考えては、開き直ってしこたまお酒を飲んで、浮腫んだ顔で目覚めては化粧を落とし忘れたことをとてつもなく後悔したりして。



あっさり過ぎ去った29歳のバースディからこっち、これって迷走中…?
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