黒猫
『ねぇー夜はいじめられるんじゃなかったの?』
「え!やだ!そんなことしないよ!だって夜ちゃん……キャーーー!!キュート!!」
「あー!!だからゆりばっかりずるいって!!はーなーれーてー!!」
……うるさいの。また抱きしめられてるの。さっきよりは強くないから平気なの。けど……いじめ楽しみにしてたのに……なくなってしまって残念なの。
………………夜、落ち込んでるのにさっきからうるさいのー。いじめもなくなったみたいだし、面白くないなら夜寝たいの。
『ゆり……ちゃん?たち、ちょっとうるさいの。夜、寝たいの。寝かせてほしいの。』
「ほら!ゆり!夜ちゃんがいやがってるでしょ!離しなさい!迷惑かけないの!」
「なにさ、舞だってしたがってたくせに(ボソッ)」
「(ギロッ)なに?なんか言った?」
ほわ!すごいの!保護者みたいなの!お母さんなの!ゆり……ちゃん?は、すごい勢いで首振ってるのー。取れちゃわないかな?
『あ、の…舞ちゃん?ありがとなの。』
「ふふ。こちらこそ馬鹿がごめんね?それと、いじめようとして申し訳なかったわ……」