届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
「気にしないで下さい。紗羽ちゃんも寂しいんですよ。」
「そうですよ。いつも大きなお家で一人ぼっちだから甘えたいんですよ。」
なんて、さっきまで迷惑とか言っていた看護師達が。
とろける様な笑顔をしながら。
お兄ちゃんに返事した。
「すいません。オレが甘やかしすぎているから、皆さんに迷惑かけちゃって…。」
申し訳なさそうに軽く頭を下げた。
「とんでもない。ここにきて寂しさが紛れるなら、私達は歓迎します。」
絶対嘘!!
その笑顔の下には。
ウザい!!
とか。
適当に取り入っとけ!!
とか。
そんな感情しかないでしょ?
だいたい、お父さんに嫌われているあたしだから。
関わったらクビになるでしょ?
そんなお荷物が来たら、本当は困るくせに!!
眉をゆがませながら、ジッと看護師達の顔を見回して。
ギュッと口を閉じたまま口をとがらせる。