届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
10 ハンバーグとイチゴパフェ
7時を少し回ったくらい。
霧生くんは現れなくて。
数本の外灯が照らす広くて薄暗い駐車場。
ポツンと1人立ちつくしていた。
やっぱり…
からかわれただけか。
なんて、妙に落胆しちゃって。
普通ならからかわれたことに腹を立てるのかもしれないけど。
なぜだか、心の奥が切なさにも似た沈みゆく重たさが広がってゆく。
いつもだったらこんな事、気にもしないのに。
きっと…