届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
「ほら。大事な友達なんだろ?」
「うん。でも、お兄ちゃんの口から、絢音がでてくるなんて…」
ちょっと複雑。
今まで、あたしから話したことはあっても、お兄ちゃんから絢音の話は出てこなかったから。
「おっ。ヤキモチか?」
口元を緩めながら、あたしの顔をのぞき込んだ。
「違うってば!!」
慌ててプイっとソッポを向いた。
本当はそうだけど…
あたしから頼んだことだから。
ヤキモチなんて言えないよ。
「最近は、オレも忙しくて会えなくて。どうしているかなって思っていたんだ。」
「そっか…学校にはまだ来てないから。メアドも交換してないんだ。」
「早く学校に来られたらいいな。」
「うん。」
「じゃあ、今日は、紗羽が元気になるように、凄いところに連れて行ってやる。」
そう言ってお兄ちゃんの運転で向かった先。
「飛行場?」
何があるの?