届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
「女の子として扱って欲しいの?」
急に真剣な顔をしながら、ジッとあたしの顔をのぞき込んだ。
やっぱり、噂になるだけあって。
キレイな顔していて。
思わず言葉を失った。
霧生くんはクルリと方向転換すると、そのままファミレスに入って行った。
オレンジ色の外灯で、顔がほんのり赤くなっているのは気づかれてないと思う。
それでも振り向いて見られないように。
うつむきながら小走りに霧生くんの後を追いかけた。
席に着くと、人差し指を立てながらジッと待っているあたし。
「何やってるんだ?」
不思議そうに霧生くんが聞いてきた。
「ほら、メニュー見なくても決まっているから。いつでもインターホンが推せるように。」
ニッコリと笑った。
「お子様ランチ?」
ニッコリと霧生くんも笑った。
「嫌味?」
急に真顔になって。
眉をゆがませると、にらむように霧生くんの顔を見た。
「だって、おもちゃ付いているよ?」
霧生くんはメニューをテーブルの上に開くと、身を半分乗り出しながら指を差した。