届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

もうお互い好きなんだから、直球勝負でいいよね?

そんなたくらみとは知らず、少し困惑した顔をして霧生くんと冬槻先生が目を見合わせた。

「えっと…私は。」

チラチラと霧生くんを見ながらうつむいて、口ごもる冬槻先生。

これって完璧じゃ~ん!?

「良かったね!!霧生くん。あたしは、おジャマしちゃ悪いので帰りま~す!!」

ニッコリ笑って席を立つと、浮かれモードで帰って行った。

帰る途中、霧生くんからメールが届いた。

『きっかけをありがとう。また、ハーゲンダッツ食べに来いよ。』

あたしがいなくなった後、上手く行ったことを確信した。

だから、メールの返信は

『ハーゲンダッツは、ストロベリー用意しておいてね!!2人の愛の分だけ(笑)』

なんて茶化して送っておいた。

『大人をからかうな(x_x) ☆\( ̄ ̄*)バシッ』

初めて絵文字入りのメールか返ってきて。

このメールを打ちながら、2人で楽しく話しているんだろうなって想像できる。

今度は、冬槻先生も一緒に。

ハーゲンダッツ食べたいな。

緩む口元を空に向けて。

3人でハーゲンダッツを食べる姿を想像した。

それは、嬉しいはずなのに。

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