届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

「いいんだ。中学生のチワワをこんな時間に呼び出して、こんな話をしているオレの方がどうかしているよ。」

悲しそうに微笑む霧生くんが、今にも消えそうに思えた。

「霧生くん…あたしが一緒にいるから。」

思わず優しく抱きしめた。

つかまえていなければ、このまま、どこかに消えちゃいそうな気がして…。

霧生くんの体は温かくて。

「ありがとう。」

しっかりとあたしを抱きしめる腕。

……大丈夫。

霧生くんなら消えたりなんかしない。

そう安心できた。

「チワワが…大人だったら良かったのにな。」

耳元で小さくささやいた。

「えっ?」

どうしてあたしが大人だったら良かったの?

いつも子供あつかいされていたから。

急にそんなことを言われたら不思議に思っちゃうでしょ?

抱きしめた体を少し離すと。

霧生くんの顔を見た。

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