届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
「アイツ、同じクラスの亀井くんじゃん?」
「だれ?」
「大迫先輩と同じサッカー部で、結構、人気あるんだよ?」
「へぇ~、よく知ってるね。」
「大迫先輩とも仲いいから、チェック入れてるの。」
「そっか。」
「てか、もったいなくない?」
急に声をひそめて。
さっき、亀井くんが出て行ったドアをチラッと見た。
「何が?」
「ちょっと天然らしいけど、優しいし顔もまあまあだし。付き合っちゃえば良かったのに。」
「別にいらない。だって、全く知らないもん。」
タイプじゃないとか。
男の子に興味がないとかじゃなくて。
今は恋愛とかよくわかんないから。
それに、知らない人といきなりは付き合えないよ。