届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
「だって、あんなイケメンだよ?兄妹でも好きになってもおかしくないじゃん?」
完全に空想世界だ。
「ない!!ない!!」
力強く否定しないと。
空想世界は崩れなさそう。
「私だったら恋しちゃうかも。」
やっぱり。
空想世界から抜け出せないみたい。
「恋って何?」
それ自体がイマイチ分かんないんだけどね…。
「その人の事を思って、胸がキュンキュンして。色々と考えちゃったり。」
「お兄ちゃんはカッコいいとは思うけど…色々は考えないな。」
「てかさ、紗羽って好きな人とかいないわけ?」
いきなり空想世界から帰ってきた。
「う~ん…大迫先輩は、お兄ちゃん以外でカッコいいとは思うけど…。恋ってわけじゃないと思う。」
憧れとも違う。
単なるカッコいい人って存在だし。