届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

「だって、あんなイケメンだよ?兄妹でも好きになってもおかしくないじゃん?」

完全に空想世界だ。

「ない!!ない!!」

力強く否定しないと。

空想世界は崩れなさそう。

「私だったら恋しちゃうかも。」

やっぱり。

空想世界から抜け出せないみたい。

「恋って何?」

それ自体がイマイチ分かんないんだけどね…。

「その人の事を思って、胸がキュンキュンして。色々と考えちゃったり。」

「お兄ちゃんはカッコいいとは思うけど…色々は考えないな。」

「てかさ、紗羽って好きな人とかいないわけ?」

いきなり空想世界から帰ってきた。

「う~ん…大迫先輩は、お兄ちゃん以外でカッコいいとは思うけど…。恋ってわけじゃないと思う。」

憧れとも違う。

単なるカッコいい人って存在だし。

< 24 / 570 >

この作品をシェア

pagetop