届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
このままの状態でいれるのも、あと何日だろう?
お兄ちゃんにも、いつ見つかるか分からない。
霧生くんを探し出したいのに。
天井を見上げながら、フ~っと深いため息をついた。
「今できる事をするしかない…」
自分に言い聞かせると、シャワーを浴びて街にいざ出発。
今は尚吾の言っていたクラブに行くしかない。
それしか尚吾の手がかりはないんだし。
尚吾に会ってお兄ちゃんの手を何とかかいくぐって。
そして霧生くんを探す。
それしか今は方法が思いつかないから。
勢いよくベッドから飛び起きると、急いで着替えてホテルを出て行った。
教えられたクラブは、繁華街の入り組んだビルの地下だった。
ガラの悪そうな人達やエロオヤジ共が蔓延している。
「キミかわいいね!!月10万で愛人にならない?」
知らないオヤジが後ろから肩を抱いてきた。
体に触れられるのが気持悪くて仕方ない。
軽くかわすように見せかけて
バキーン!!!
思いっ切り肋骨に蹴りを入れた。
予想以上の大きな音に自分でもビックリだ。
一瞬、目を大きくしながら、カラダが止まってしまった。