届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

写っていた人の顔をみて安心にも似た感覚が全身の力を抜いた。

それなのに、胸の奥から一気に鼓動が加速して。

ドクン
ドクン

って、鳴り止むことを忘れたみたいで。

大粒の涙をこぼしながら、小さな肩を震わせて泣いた。

この人がこのアルバムを持っているって事は…

知らないはずがない。

ただ、ただ嬉しかった。

あてもなく来たはずなのに。

そのアルバムに写されていた2人の笑顔の写真は、やっと掴んだ小さな手がかり。

一筋の希望が見えてきた。

< 270 / 570 >

この作品をシェア

pagetop