届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
写っていた人の顔をみて安心にも似た感覚が全身の力を抜いた。
それなのに、胸の奥から一気に鼓動が加速して。
ドクン
ドクン
って、鳴り止むことを忘れたみたいで。
大粒の涙をこぼしながら、小さな肩を震わせて泣いた。
この人がこのアルバムを持っているって事は…
知らないはずがない。
ただ、ただ嬉しかった。
あてもなく来たはずなのに。
そのアルバムに写されていた2人の笑顔の写真は、やっと掴んだ小さな手がかり。
一筋の希望が見えてきた。