届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
やっぱり、異常な反応のあたしの体。
変に思わない方がおかしいよ…。
この場から、消え去りたい。
時間を戻せるなら、全てを消し去ってほしい。
全身に送られた熱を帯びた血液が、一瞬にして冷たくなったのを感じた。
自然と震える唇。
泣き叫びたい自分が心の中にいた。
尚吾の顔がまともに見られない。
顔を背けていると、そっと両手で肩をつかんだ。
尚吾の優しい呼吸が耳元で聞こえてくる。
ゾクッ!!!!!
背中から凍りついたみたいに体の自由が利かない。
ぎゅっときつく唇をかみ締める。
助けて…!!
助けて…!!
叫びたくても、凍りついた体は言葉が発せない。
心の中で何度も叫ぶしかできない。
助けて!!!
強く思った瞬間、パッと強く閉じた瞳に中に浮かんだ顔。
『大丈夫。』
柔らかなほほ笑みを浮かべながら、ポンッと大きな手で優しく頭をなでられた気がして。
それと同時くらいに、あたしの膝蹴りが尚吾の肋骨辺りに命中していた。
「…っつ。」
声にならない声をあげ、そのまま肋骨を押さえながらソファの下に倒れ込んだ。