届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

「それは、絢音の好きな人が亀井くんと同じ部活だからで…。」

まるで、言い訳してるみたい。

「なんだ。てっきりデートかと思ったのに。デート用の新しい服はお預けだな。」

ポンと頭をなでた。

「デート用じゃなくて、絢音とお出かけ用に買って!!」

スネたいわけじゃないのに。

素直になれない。

自然と口はとがってしまう。

「まぁ、それでもいいか。」

ため息まじりなのに。

お兄ちゃんの笑顔が嬉しかった。

「本当に!?」

ニンマリ笑った。

でも…嬉しいはずなのに。

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