届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
「じゃあ、今日は激しくしてあげようか?」
秀は女の子の耳元で囁くと、本当に激しくキスをした。
やり始めちゃったし…。
こんな所でやるなよ!!!!
って、言いたいけど。
秀達はホテル代わりだもんね。
あたしの方がおジャマしてるんだ。
視線をそむけたまま、急いでソファから立ち上がった。
「あぁ~うぅ~もう、帰っちゃうの?」
甘えた声を出しながら、満面の笑顔で尚吾が両手を広げた。
「却下!!!」
突き刺さるように冷たい視線を向けると
「本当に、帰るんだぁ。」
寂しそうな顔をしながらへこんだ。
その顔がグサリと良心に突き刺さる。
これじゃ、まるであたしが悪いみたいじゃない?
「女の子5人探さなきゃだし。」
思わず口から出た言い訳めいた言葉。
「あっ、俺紹介しましょうか?」
急に男が立ち上がって、携帯を取り出した。
思ってもいない展開に、キラリと瞳を輝かせながら大きく目が開いた。
「本当に!?」
「はい。この間のお詫びです。」
携帯を見ながらテーブルの上にあったメモ用紙に、5人のメアドと名前を書いて渡してくれた。
「…あ…ありがとう。」
「お礼なんていいですよ。そこに書いたコは、男なら誰でもいいような遊んでるコだし。可愛さは、保障します。じゃあ、俺は彼女と用事あるんで…。」
そう言って部屋から出て行った。
「じゃ、あたしも帰るわ。」
あたしも尚吾達に振り向くこともなく、足早に部屋を出て行った。