届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
40 もう一人の自分~綾瀬唯~
亮太にお願いしてから2週間が過ぎた。
「出来ました~!!」
フロアのドアを勢い良く開けて入ってきた。
「彼女でも出来たの?」
言葉も視線も冷たくあたしが言った。
「そうだったら、どんなに嬉しいか………約束の5人お願いね?」
かわいく首をかしげながら、両手を差し出した。
「あぁ~!!!あれか?」
急いでバックの中からメモを取り出すと、黄色い封筒と引き換えた。
亮太は、早速メモに書かれたメアドにメールしてる。
あたしは、急いで封筒を開けて中身を確かめた。
中身は保険証・原付免許証・学生証が入ってる。
『綾瀬・唯(あやせ・ゆい)』
知らない名前。
「ねぇ、綾瀬唯って?」
「ん…あぁ~。新しい名前。」
メールに夢中で、話半分状態。
「ふ~ん。」
しかも16歳だし。
「それ、実在のニートしてる女の子のだから。」
「どういう事?」
「詳しくは、企業秘密なんだけど。」
なんて笑っている。
「じゃあ、実際にいるって事?」
「そうだよ。」
なるほどね!!
まぁ、ニートな女の子の顔は分らないけど、これでイロイロと助かる。