届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

「中学生は、ファミレスで十分です!!」

2人でお互いを指差し合いながらハモッた。

……パチッ。

霧生くんと目が会う。

「プッ!!あはははは!!!」

今度は同時に吹き出した。

「霧生くんってば、相変わらず同じ台詞なんだ。」

「よく覚えていたな?」

「当たり前だよ。いつも同じこと言っていたし。」

「チワワも同じこと言っていた。」

2人で笑いが止まらなかった。

「変わってない!!」

2人でお互いを指差しながら、またハモって笑って。

「あれから、どれくらいたった?」

「もうすぐ1年経つよ…。」

視線をうつむけながら、小さく笑った。

「そんなに経つのか。チワワは、成長しなきゃダメだぞ。」

霧生くんは変わらない優しい手で、ポンと頭をなでた。

「あたしだけ?」

「中学生だろ?オレは、成人しちゃっているから。」

見下すような言い方にカチンときて。

「なにそれ!?じゃあ、ファミレスじゃなくて、場所も成長してよ。」

腕を組んでプックリとホッペを膨らます。


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