届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

「明日の歓迎会なんですけど。」

今話しかけたドクター、すっごい鼻の下伸びてる。

美人だからでしょ。

「お~い、冬槻先生は彼氏がいるんだから。忙しい時間の合間にデートだってしたいでしょ?気を使ってあげたら?」

なんて、書類を抱えた看護師さんが笑ってる。

彼氏…いたんだ。

そうわかった瞬間。

心の中の破片が溶けていくみたいに。

スウッと気持ちがよくなって。

急いで家に帰って。

お兄ちゃんと買い物行って。

ミシュラン5つ星のレストランに連れて行ってもらって。

テンションあがりっぱなしだった。

だけど…

< 35 / 570 >

この作品をシェア

pagetop