届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
「尚吾ってば、人の胸触るんだもん!!」
眉を深くゆがめながら。
サッと尚吾から離れた。
「触ったんじゃない。揉んだんだ!!」
胸を張って言い放つ。
触ろうが揉んだんだろうが。
一緒じゃん!!
みんなもいつものことに呆れてため息をついた。
「なに、偉そうに言っているんだか!?」
あたしも呆れて。
フイッと、携帯を持ってフロアに出て行った。
フロアに出ると、カウンターに飲み物を取りに行こうとした。
「ん…??」
思わず声を出して、ビックリしながらDJブースを激見した。
だって、『G』には似つかわしくない格好の女の子が、1人でポツンと立っていた。
ピンクのフリフリで、ウサギ耳のフードを被っている。
ロリータじゃん!?
そんなコが、なんでこんな所に??
見た目は、高校生くらい。
そ~っと、その女の子に近づいて行って、近くで様子を見ようと思った。
だけど、近づいてすぐに、こんな女の子がここにいる理由が分った。
女の子の隣に行くと、その横を、普通の男の人が通りかかった。
「ねぇ、今日はどっち?」
今日はどっち?
…意味が分からない。