届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
「あ…っと。探している娘がいるんだ。」
女の子に声を掛けられて、戸惑う男の人。
それでも何も気にする様子もなくて。
「なんだ、そっちかぁ。その子ってオキニ?」
甘ったるい上目づかいで男の顔を見ながら、口をとがらせた。
「いや。ちょっと人から聞いて。」
「なんだ。だったらミュウと遊ぼう。」
男の腕にしがみつき腕を引っ張って、フロア奥の部屋の中に入った。
呆気に取られて見ていた。
一体、目の前で何が起こったの?
その後が気になっちゃって。
カウンターで飲みながら女の子が出てくるのを待ってしまった。
待つこと1時間37分。
女の子は男と一緒に出てきた。
あたしはダッシュで女の子に駆け寄ると、女の子の肩を叩いた。
「…あっ??」
女の子は、ビックリして振り返った。
この女の子、近くで見ると、またビックリ。
身長は、あたしと変わらない。
このコを一言で言うなら、顔もかっこうもロリータ。
体はグラビアアイドル級に出るところは出て、引っ込むところは引っ込んでいる。
「ねえ、あなた名前は?」
「み…ミュウ。」
びっくりしながら、甘ったるい声で可愛らしく答えた。
「いくつ?」
「12歳。」
淡々と答える。
「12歳??!!!」
衝撃の発言に、ビックリして口が開いたまま。
とても、12歳には見えないし…。
てっきり、高校生かと思った。
最近の子は、発育いいからなぁ…。
オバサンみたいな事を思ってしまった。
あたしは、このミュウって女の子に興味を持ってしまって。
「ちょっと、話できるかな?」
扉の向こうの部屋を指差した。
「うん。」
ハニカミながら返事をすると、あたしの後ろをついてきた。