届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
「あたし、セックス好きだから…していないと不安なんです。」
にっこり笑って答えた。
笑顔にボーゼンとなる。
とても12歳の発言とは思えない。
12歳で、セックス好きって言っちゃう?
このコは、どんな事があったの?
聞くのも気が引けちゃって。
「ごめんね。時間取らせちゃって。」
「大丈夫です。」
そのまま、あたし達は部屋を出て行った。
あたしは、頭の中がグチャグチャで。
尚吾達の部屋に戻ると、尚吾がポツンとソファに座っていた。
「あれ?みんなは?」
「秀と晶は、女と違う部屋。亮太と丘芹は、女漁りに出かけた。」
「そっか…。」
尚吾の隣に座ると、置いてあったクッションを抱えて、ミュウの事を考えていた。
まだ12歳なのに、何があったんだろう?
大好きな人とだったら…
きっとそうかもしれないけど。
手あたり次第って。
まるで自分を傷つけているようにしか見えないけど。
「ねぇ、セックスすると、不安ってなくなるものなの?」
ボーッとしながら、尚吾に聞いた。
「それって、オレに何かを忘れさせて欲しいわけ?」
珍しくカッコイイモードで、顔を覗き込んできた。
「そうじゃないけど。」
人選間違えたな…。
って、思ったのは、尚吾がさっきのエロモードが一変して。
クールモードであたしの肩に腕を乗せたから。
そんな尚吾の態度だったけど。
いつものようににらみつけるとか。
バカにするとか。
そんなんじゃなかった。
だから、抱き寄せられた瞬間。
ただジッと尚吾の瞳の奥を見つめた。