届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

ミュウはこの瞬間に何を思うんだろう?

尚吾の瞳の中にその答えがあるんじゃないかって。

優しくふれた唇。

鼻にかかる尚吾のアルコールの匂い。

少しずつ尚吾の唇が開いていく。

アルコールの匂いのせいなのかな?

一瞬ビックリしたけど、ナゼか今日は体が動かない。

あたしの唇も薄く開いていく。

自然と絡み合う舌。

クッションを抱いていた腕は、いつの間にか尚吾の肩へと伸びている。

ドルマンニットの裾がめくれ上がる。

それと同時に、大きな掌が胸を包み込んだ。

指先が胸の先端に触れた。

ビクンっと微電流が触れられた先端から背筋に走った。

「……んっ……ん!!」

喉の奥から漏れだす声。

尚吾の唇がすべるように胸へと這(は)い降りてくる。

ギュッと尚吾にしがみついていないと、腰からとけてなくなってしまいそうで。

尚吾の唇に感じるまま。

ガクガクと小さく震えてしまう。

ソファに倒れこみ、尚吾の唇の感触、手の動き、肌の温度。

全部、素直に受け入れられる。

自分でも不思議なくらい。

嫌だとか、抵抗したいって気持ちなんかなくて。

今日のあたし変だ…。

急に、ピタッと尚吾の動きが止まった。

「…なんか、抵抗されないと怖いな。」

戸惑った表情を浮かべながら。

視線を外に向けた。

「えっ!?尚吾って、そういう性癖あるの?」

驚いて眉をゆがめながら尚吾の顔を見上げた。
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