届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

「……くすぐったいの。」

熱にうるんだ瞳で尚吾を見つめた。

「かわいいから、ダメッ。」

再び内腿に唇が当たる。

ズキッ。!!

「んっ……あつ……。」

甘い電流じゃない。

ビリッと、太股から頭に電流が走った。

「オレのマーク。」

歯形のついた、プックリと膨れ上がったアザのようなキスマーク。

「なっ!!何考えているの?!尚吾のマークって…。」


いくら内股とはいえ、こんな所にキスマークだなんて。

なのに尚吾はフッと鼻で笑うと、ペロッとキスマークを舐めた。

「ひゃあっ…!!…あっ…。」

痛みから広がって行く、甘味な衝動がとめどなく押し寄せてきた。

ピクンとカラダが跳ねあがって。

尚吾の体の中で、一番熱くなった部分が、ズッシリとあたしのカラダの中心に沈んでいく。

熱を帯びたうるんだ瞳で見つめ合い。

甘い吐息まじりの声が体中を溶かしてしまいそうなくらい。

もう、何も考えられなくなりそうで。

無我夢中で尚吾の背中に抱きついているはずなのに。

あたしの頭の中には、ミュウの事が離れなかった。


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