届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
「お姉さんの家で、ご飯食べている。」
「じゃあ、今から行く。」
「なんで!?」
「起きたらいないから…早く会いたいんだよ。」
「ゴホッ!…」
可愛い口調に、思わずむせてしまった。
「すぐ行くから!!」
「すぐ行くって…。」
言いかけているのに。
プチッ………。
一方的に、電話を切られてしまった。
「夕方会えるのに?」
ブツブツ言いながら、ご飯を食べて着替えた。
電話から30分。
ピンポ~ン!!!
ピンポ~ン!!!
ピンポ~ン!!!!
ピンポ~ン!!!
ずっと、鳴り続けるチャイム。
「うるさいから!!!!」
怒ってドアを開けると、ムスッとした顔の尚吾が立っていた。
「遅い。」
「だからって、何回も鳴らさなくたっていいでしょ?」
「寝ているか、出かけていたら嫌じゃん?」
「30分じゃ、寝ないし出かけないから。」
「じゃあ、なんで準備万端なカッコウなんだよ。」
「ちょっと、行きたい所があってね。」
どうしても気になることがあるから。
会ったら何かこのモヤモヤが晴れる気がして。