届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
「大丈夫。これって、いつもの事だから。」
秀が笑いながら、あたし達を指差した。
「そうなんですか?」
「そうなんです。」
秀の言葉にホッとした表情になる。
「あたし、今日は帰るね。亮太、ミュウの事よろしく頼むね。」
「おう!!!唯の頼みなら大丈夫。ここでだったら、何やってもかまわないからさ。」
元気よく、OKサインを出した。
少しホッとしながら、足早に家に向かった。
いつもだったら、尚吾が引き止めるはずなのに。
今日は、知らん顔された。
ミュウがいるから?
…ズキンッ!!
…ズキンッ!!!
胸の奥が痛む。
それなのに、何故かイライラが増していく。
もしかして、今頃ミュウと仲よくやっているのかな?
あの二人の事だから、やっちゃっていてもおかしくないし…。
変な妄想ばかりが浮かんで。
その度に、胸は『ズキンッ』と痛むのに。
だけど、イライラが増してきて腹立たしくて。
もう、自分はどうしちゃったの?
心も頭の中もグチャグチャ。
家に帰ると、お姉さんがビックリした顔をした。