届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
「ど…どうしたの?」
あまりにも急で…。
動揺が隠せない。
ベッドの上で枕を抱えてうずくまって動けない。
「いや。最近、顔を見てなかったから、元気かと思ってね。」
あたしの隣に座って。
ポンと優しく頭をなでた。
「あ…うん。」
気持ちを抑え込めるよう。
お兄ちゃんから視線をそらして。
ギュッと枕を抱きしめる腕に力が入る。
「ならいいけど。もしかして、親に何か言われて、部屋に来なくなったかと思ったからさ。」
ニッコリと微笑むその笑顔。
強く抱きしめた枕以上に。
ギュウウッと胸が締め付けられる。