届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
「…でも、そんな…ミュウなんかが…。」
「大丈夫!!あたしに任せて。」
弾むような声で言った。
「本当に、ミュウなんかでいいんですか?」
「うん!!!じゃあ、今夜『G』でね。」
電話を切ると、一人深い絶望感に襲われた。
心とは裏腹な自分。
尚吾を失うのが怖いくせに、離れさせようと体が勝手に動いてしまう。
考えれば考えるほど、自分が嫌いになって。
辛くて…。
現実から逃げたくて…。
だけど、あたしの居場所はここしかなくて。
この居場所をなくしたくない。
尚吾が他の誰かの物になったら。
諦められる…かな?
ずっと、自分の鬱な気持がループしている。
ソファにうずくまりながら、ただ時間が過ぎていくのを待っていた。