届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
56 衝突
夜まで尚吾の部屋にいたけど、尚吾は戻ってこなかった。
やっぱり、連絡も来なくて…。
その日の夜。
約束通り、ミュウ達と『G』のいつもの部屋に集まっていた。
だけど、尚吾とは話していない。
なんか、気まずくて…。
尚吾からも、話し掛けてはこなかった。
それに、ミュウと楽しそうに話していて。
あたしが割り込むのも悪い気がしたから。
♪~♪~
♪~♪♪~
ポケットの中の携帯を取り出すと、秀からメールを受信している。
それなのに、秀は平然とした顔をして壁際のイスに座っていた。
近くにいるのに、なんでメールなんかしてくるかな?
不思議に思いながらも、メールを開いてみた。
『件名 ごめん
本文-----
尚吾に悪いからメールした。
話がある。
外に来てくれ。』
話ってナニ?
意味は分らなかったけど
『件名 分った
本文----
了解。』
…送信。
秀はメールを受信すると同時に、携帯を見ながら部屋から出て行った。
秀が出て行って2~3分。
あたしも携帯を見ながら外に出て行った。
ドアを開けると、目の前の壁にもたれながら不機嫌そうに秀が立っている。
「なに?話って…。」
秀の雰囲気に、あたしの声は不思議にもおびえてた。