届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
「…なっ…なんでオレがソファなんだよ!?」
慌てて否定している。
「だって、あたし女の子だし…。」
真顔で言うと海翔はなかば諦め、どこかに出かけていった。
ボー然としながら待つ事2時間。
大きな段ボールと共に海翔は帰ってきた。
「なに?コレ…。」
段ボールを指差しながら。
不思議そうに首をかしげた。
「ベッドと布団。」
答えはアッサリ一言だけ。
「ベッドと布団て…どうしたの?」
「お前がわがまま言うから、買ってきてやったんだろ?組み立てるのくらい手伝え!!」
段ボールの中から解体されているベッドを取り出すと、ムッとしながら組み立て始めた。
「ヤダ。乙女はそんな事できません。」
腕組みしながら、プイッとソッポを向いた。
「何言っているんだか…どこが乙女だよ。」
結局、ブツブツ文句言いながら、海翔は一人でベッドを組み立てていた。
こうして、奇妙な二人暮らしが始まった。