届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

「だったら、どこか外に行くか?」

「いいね!!おすすめは?」

「最近ハマっているハンバーグがあるんだ。そことかは?」

「ハンバーグ!?ちなみにおすすめは?」

最高なセレクト。

目がキラキラしちゃう。

気分も最高潮で足取りが軽く感じる。

「チーズハンバーグかな?それで決まりでいいか?」

「うん!!」

きゃ~!!!

チーズハンバーグ大好きだし。

まだ夕方にもなってないのに、ハンバーグが待ち遠しくて。

すっかりアイスを忘れていた帰り道。

「ねぇ、ハーゲンダッツのストロベリーは?」

ふと、つぶやいた。

「あ……忘れていた。」

「なにそれ?じゃあ、今から戻って買ってよ。」

口をとがらせながら。

前を歩く海翔のシャツのすそを引っ張った。

「めんどくさいから、また今度ね。」

スタスタと海翔は歩いてく。

「ひっど~い!!アイス買ってくれるって言うからついて来たのに。嘘つき!!警察官が嘘つくな!!」

ポカッと軽く海翔の足を蹴った。

「いってぇ~」

すぐさま海翔があたしの右頬を軽く引っ張った。

「女の子の顔に傷つけるな!!」

少し荒げたその声に。

通りすがりの人から見られまくって。

その視線にピタリと海翔の手の力が抜けて。

不満そうな顔つきで歩き出した。

「ねえ!!アイス!!!」

その場に立ちつくしながら。

大きな声で海翔の背中に投げつけた言葉。

その言葉にピタリと足を止めると。

クルリと振り返って。

「コンビニでいいだろう?」

納得いかないような顔をして。

家の方向を指差した。

「2つね。」

勝ち誇ったように言うと、コンビニに向かって歩き出した。

「何で2つ何だよ!?」

戸惑って眉をゆがめるけど。

「忘れたバツ!!」

自分も忘れていたことを棚に上げて。

ニッコリと笑った。

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