届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

「ここが家…?」

頭の中が混乱する。

この娘も、家出少女なのか?

ここは、家出少女の溜り場?

「そう。ミュウが家出して困っていたら、唯ちゃんがここに住んでいいよって。」

「アイツが?」

頭の中をあの日が蘇った。

一番最初に出会ったあの取調室。

綾瀬唯は、児童保護法違反・売春斡旋容疑だったよな。

まさかここが、売春斡旋用の部屋か!?

家出少女達を連れてきて…。

綾瀬唯は、本当に売春斡旋していたのか。

「うん。それからも色々良くしてくれるし。昨日も、ミュウの変わりに補導されてくれたし。あの日、唯ちゃんに声をかけてもらえなかったら、ミュウは死んでいたかも。」

「どうして死んでいたの?」

「だって、親にも捨てられて友達もいないし、行く所もなかったから。」

そう言うと、オレのひざの上にポンと座った。

そして、オレの首にに腕をまわすと

「ミュウ、思い出したら我慢できなくなちゃった。早くしよ。」

耳元でささやいた。

そのささやきに、背筋がビクッとなった。

慌ててミュウの腕を振り払い、膝から下ろしてソファに座らせた。

「13歳がセックスなんてダメだろ!?」

「関係ないじゃん?ミュウは、セックスしてないとダメなの。」

動揺するオレに、物欲しげな目でミュウは見つめた。

「そんな事はない。誰かに無理矢理、やらされているんだろ?」

綾瀬唯にやらされているんだって。

その口から出てくる。

自分でも不思議だった。

この先のミュウの答えが怖くてキリリと胃が痛む感覚がする。

なんだ?

この恐怖は。

どこから出てくるのかも分からない。

小さく震えそうな体を必死に抑え込んでいると。

ミュウが、大きく横に首を振った。

口止めか…。

そう思った瞬間

「ミュウは、セックス依存症だから。」

とんでもない発言に耳を疑った。

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