届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
「ミュウもどこかの男と楽しんでいるかもね?」
それに便乗するかのように。
秀があたしを指差しながらクスッと笑った。
「ちょっと!!ミュウは…なら分かるけど、どうしてあたしを指差しながら、ミュウもって言うわけ?」
眉をゆがめながら、チラリと秀の顔を見た。
「実家にもいなかったのは、昨日連絡した通りだし。ここら辺の使える奴らを駆使しても見つからないから。」
晶がしみじみ語るけど、答えになってない気がする。
「忽然(こつぜん)と姿を消すなんてないだろ?」
亮太の発言に一同納得。
「だから、男の匂いのする唯ちゃんと同じように、どこかの男と楽しんでいるんじゃないかなって話。」
柔らかい笑顔をあたしに向けるけど。
「別に、どこかの男と楽しんでいるわけじゃないもん!!」
…そりゃ。
ちょっと浮かれちゃうこともあるけど。
でも、みんなのような体とかそういう関係はないし。
…霧生くんと同じ感覚で。
ただ…大事な同居人?
「まあ、唯ちゃんに限って、男遊びとかはないけどさ。」
「分かればいい!!」
大きくうなずいた。
「唯さんはそうでも…じゃあ、ミュウちゃんは?」
「やっぱり、あたしの事で、罪悪感とか感じちゃっているのかも…」
「だったらメールの返事くらい送れるだろう?」
丘芹の言う通りだ。
罪悪感で顔を出しにくいなら、メールの返事くらいは出来るはずだけど。