届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
心の中で突っ込んで笑いをこらえている。
「でも花火なんて、今の時期に売っているか?」
海翔の眉間には、深く眉をゆがませながら心辺りを考えている。
「なければ作ればいいじゃん?」
「作るって、どうやって?」
「鑑識とかから火薬パクってきて、紙で巻いて作れば?」
「…バカ!それって爆弾だろ!?それと、警察からパクるな。」
「いいじゃん!!誕生日だし。派手にドカーンて。」
大きく両手を広げて、ニッコリと笑った。
「捕まるから。」
ハアッと深いため息を吐きながら。
あきれた顔を浮かべた。
「刑事さん立ち会いだから、大丈夫でしょ?」
ビシッと海翔の顔を指差した。
瞬時に差した指をつかむと
「それは関係ないから。」
眉をゆがませながら、ほんの少し口をとがらせた。
「やっぱ使えない、ダメ刑事じゃん。」
つかまれた指を振り払うと、ムッと眉をゆがませた。
「使えないってなあ…公務執行妨害で逮捕するぞ。」
その言葉と同時。
スーツの腰元から本物の手錠を出してきた。
「最悪!!普段から、そんなの持ち歩いていどうするの?」
軽蔑した目で海翔を見る。
「仕事ですから。」
「なんだ、てっきり趣味かと思った。」
「どんな趣味だよ。」
眉間がピクリと動く。