届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

そうだったら、自分は霧生と重ねられていたって事だろう？

疑問に思いながらも、自分の気持ちは抑えきれなくて。

例え蒔宮紗羽でもいい。

アイツにいて欲しい。

いつの間にか、アイツが生活の中にいて。

アイツの笑い声が。

アイツの怒った顔が。

消えてなくなるなんて…考えられなくなっている。

だから何も考えられなかった。

足は勝手に走り出して『G』に向かっていた。