春宵恭桂
始まり
どこの家庭ももしかすると先代より受け継がれし成すべきことがあるかもしれない。
それはまだ武士という名の者達がこの国を統治ていた時代。
武士と同等の位にいた者たちがいる。
"祓魔行使桂家"
彼等は幾多の妖を殺め、世を守ってきた。
だが、時代は流れ妖がいない現在ではもう祓魔行使の力を受け継ぐ者はいない。
この平和な地で桂家はただの家系として衰弱していったのだ。
そしてこの話も終わる。
「へー次はこの町かい、貧相だねー」
「まあそう言うな。貧相でなくとも滅びれば無だ」
さあ新しい物語の始まりだ。