恋愛初心者な私
ー3話「俺の事どう思ってる?」後編
「まぁまぁ。それはさておき・・・今からクジをしま~す!」


「クジ?って何のためにするの?」


「今からクジを引いて2人1組でこの祭りを周るの!
いい考えでしょ?」

えぇーー!どうしよう。もし臼井と当たったら完全に
ドキドキMAXだよ・・・どうしよう。

「じゃあ、せーので引くよ。せーの!」


「あっ。私のは赤」

「あっ。俺も赤」


えっ!?まさか・・・


「え~っと、というわけで決まったのが
私と平川くんとそっちは水咲と臼井くんね。
よしそれじゃあ、帰るときはどちらかの携帯にでんわして!」


ガヤガヤワーワー


「ということだとさ。ほら行くぞ水咲。」


「あっうん....」


「離れんなよ。」


「わかってるって!」


はぁ。私って徐々に恋愛に興味持ってきてるのかな・・・


「あっ!?どうしよう...はぐれちゃった・・・」


その時、私の腕を強く引っ張る人がいた。


(あれ?誰かが私の腕を引っ張ってる!?)


「おい!何はぐれてるんだよ水咲。」


あっ。臼井だ。何でだろう、臼井の事が好きなせいか
普通の人より何十倍も嬉しい。


「もうはぐれんじゃねーぞ。」

「うん。」


ギュ


あっ。また手を握ってくれた。
大きな手。私を暖かく包む。


あっ。臼井、顔が真っ赤だ。やっぱり恥ずかしいのかな?


やばい。またドキドキが伝わりそうで
何か恥ずかしい・・・



「なぁ水咲何か食べるか?」


「えっ、まだ大丈夫だよ。」

グゥゥゥゥ


「やっぱり何か食べます。」


「あはははは。結構なったな。」


はぁ。恥ずかしい////

「何食う?」


「じゃあクレープ!」

「はいはーい。じゃあちょっとここで待ってて。」


「えっ?」


「ん?何?」



「いや。何でもないよ。お願いね。」


はぁ。手を離された瞬間何か寂しくなった。
手を握っててくれるととても落ち着く...


「ねぇねぇそこの彼女!俺たちと店周んない?」

「えっ?あのその・・・」


「ねぇ行こうよ!」


グイッ



「嫌だ!離してください!」


「いいじゃん!」


やだ!臼井早く帰ってきて・・・!


「おい!俺の女、ナンパしてんじゃねーよ」

臼井・・・

ってえっ!?俺の女?っていうことは
彼女ってことかな...


「ちっ。男いるのかよ。行こーぜ。」


「はぁ。お前何もされてねえだろうな。」


「うん。大丈夫!あの・・・」



「ん?何?」



「あ...ありがとう..///」
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