恋わずらい
雅と出会ったのは、中3の春だった。
吹奏楽部のあたしはいつも帰るのが早くて、その日はあまりにも暑くていつもと違う近道を通った。
テニスコートの真横一本道。
そのテニスコートに居たんだ、雅が。
19人の中の1人の男子テニス部の部員。
あたしには1番輝いて見えたんだ。
今思えば、憧れだったんだ。
性格も知らずに告白した。
奇跡的に付き合えた。
その結果が、これだった・・・。
「うっ・・・うぇ・・・」
1人になって、その場にうずくまったら溢れて来た涙。
憧れでも傍に居たかった。
ってゆうかなんか軽く付き合ってた自分が悔しかった。