Hate⇒Adore




「あの…」



沈黙に耐えられなくなって声を上げた。



すると、アイツ…槻片くんと目が合った。



…笑ってる?


アイツ…笑ってるよっ!


声に出してないけど、耐えているように見える。




『あ、じゃあ…槻片の隣座って』



えぇぇえ!



アイツの隣!?



…最悪だぁ。



なんか、女子に睨まれたような。




あぁ…。



アイツ格好いいもんね。…見た目。



だから、か…



『さっさと座りなさい』



「…はい」


あたしは先生に言われ、しぶしぶアイツの隣の席にすわった。


アイツの席は窓側の一番後ろの席で、そこにいく間の女の子の目ほど怖いものはないと思った。



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